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病院でヘルニアと診断されてしまった。
多くの場合が痛み止めと湿布薬になってきますが、病院によっては腰椎ヘルニアならコルセット、頚椎ヘルニアならサポーターを渡されることがあります。
ずっと着けていた方が楽かもしれないけど、治りやすさに影響あるの?四六時中着けてて問題ないの?というご質問を頂いたので、今回はコルセット(サポーター)のメリット・デメリットをお伝えしていきたいと思います。
コルセットのメリット
では、まずはコルセットを着けるメリットからお伝えしたいと思います。
①動かせる範囲を制限することで悪化のリスクを抑える
「痛み」というのは、脳から身体へ「ここは異常があるから労わってあげてね」というサインです。
それでも、少し良くなったら思わず思い切り動かしてしまったり、仕事柄どうしても意識していないと動かしすぎてしまう時にストッパーとして働いてくれます。
②骨盤を安定させ、腰の痛みや負担を軽減してくれる
コルセットを使い外からの圧迫を高めることで、自然と腹圧が高まり骨盤が安定し腰の負担を減らしてくれます。
首も同様に頭を支える筋肉の補助をしてくれます。
そうすることで、痛みが出ている周りの筋肉の負担が減り、日常生活を過ごす中で痛みを軽減させることが出来ます。
コルセットのデメリット
では、反対にコルセットをする上でのデメリットをお伝えしたいと思います。
①使いすぎによる筋力低下
コルセットが筋肉の補助をしてくれるということは、通常時よりも筋肉を使わなくて済むということですが、常時コルセットの着用をしてしまうと筋力低下に繋がってしまいます。
②再発のリスクが高まる
コルセットをすることで、筋力低下に加えて筋肉を動かさないことで凝り固まってしまいやすくなります。
筋肉が固まることで、ヘルニアの症状が治まりコルセットを外した後の腰への負担が大きくなり、再発のリスクも高まります。
③血流不足になり治りが遅くなる
前述でも述べた通り、コルセットをすると筋肉の動きが少なくなり、凝り固まりやすくなります。
血流は筋肉を動かすことでスムーズに流れるようになりますが、コルセットをし続けると血流も悪くなってしまいます。
血液の中に身体を修復したり、炎症を抑えたりする成分が入っていますが、血流が悪くなることで結果的に治りが遅くなる要因となってしまいます。
コルセットの活用法とは?
コルセットやサポーターはどのように活用すれば効果的なのか?をお伝えしたいと思います。
①局所に瞬間的な強い刺激が入る時
例えば、仕事などのやむを得ない時に、重い荷物を床から持ち上げる瞬間や、車の運転で後方の確認をしなければいけない時などは腰や首に負担がかかるので、そのような時には予め着用していた方が悪化のリスクが下がります。
②通勤時の電車の中
通勤ラッシュ時の電車の中は真っ直ぐに立てないことも多く、腰や首への負担は大きくなりますのでそのような時には着用をお勧めします。
③中腰の姿勢が続く時
歯を磨いたり、掃除や料理などの家事をしていたりすると中腰の姿勢が続いてしまうことがあります。
中腰の姿勢が続くと腰への負担がかかりやすいので、様子をみながら着用しても良いと思います。
まとめ
「物は使いよう」ということです。
たとえそれが良い道具であったとしても、それに依存をしてしまい常備をしてしまうと逆効果になってしまうことがあります。
コルセットやサポーターも然りということです。
その都度、着け外しは面倒に感じるかもしれませんが、効率よくヘルニアの症状を解消するためには、必要以上に付けないように意識していきましょう。
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横浜市鶴見区で腰椎ヘルニア・頚椎ヘルニアを専門としている羅針堂鍼灸整体院
佐藤