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胸椎椎間板ヘルニアは一般的にはメジャーな疾患ではないですが、年間で数件ある症例です。
今回は胸椎椎間板ヘルニア(胸椎ヘルニア)に、もし、なってしまった方のためにお伝えしていきたいと思います。
胸椎椎間板ヘルニアの発生頻度
胸椎椎間板ヘルニアの発生頻度は年間100万人に1人の割合と言われています。
腰椎椎間板ヘルニアが腰痛の10人に1人の割合とされているので、頻度としては決して高くはありません。
胸部は肋骨もあり胸椎が固定されていることもあり、可動域が狭いので腰や首と比べても痛めづらいところなのが理由に挙げられます。
胸椎椎間板ヘルニアの要因とは
では、どのような時に胸椎椎間板ヘルニアになりやすいのでしょうか?
①外傷的要因
外からの刺激で胸部に強い衝撃が加わることで起こります。
②姿勢由来
背中が丸まった姿勢など、慢性的に胸部に負担がかかりやすい状態が続いた場合に発症しやすくなります。
③過度の肥満
肥満によって身体を支えられなくなったことで、胸部の椎間板への負担が大きくなってしまうケースです。
どのような症状が出るの?
①肋間神経痛
腰椎ヘルニアや頚椎ヘルニアとの1番の違いは肋間神経痛が出るかもしれないということです。
肋骨に沿って痛みが出ますが、胸椎ヘルニアではなくて肋間神経痛と誤診をされてしまう可能性もあります。
②腰椎ヘルニアと類似症状
背中から腰にかけての痛み、下半身に痺れや痛み・力が入らない、排尿障害などの症状が出るため、腰椎ヘルニアと間違われる可能性があります。
腰椎の検査が異常なかった場合、胸椎ヘルニアの疑っていく必要があります。
③頚椎ヘルニアと類似症状
主に上部胸椎(胸椎1番、2番付近)の場合、肩や腕の痺れや痛み、首の痛みなどの症状が出るため、頚椎ヘルニアと間違われる可能性があります。
④胸痛や腹痛
胸痛や腹痛が出る場合があります。
その場合、内臓疾患と間違われることもあります。
※背中の痛みが出ないケースもあります
背中の痛みが出ないで排尿障害や下半身の痺れだけが出ることもあります。
※珍しいので誤診をされやすい
とても珍しいこともあり、色んな病院や検査をしてようやく胸椎ヘルニアと診断されることも珍しくありません。
胸椎椎間板ヘルニアの治療法は?
腰椎椎間板ヘルニアや頚椎椎間板ヘルニアと同様に鍼灸で症状の改善を目指すことが出来ます。
基本的には周りの筋肉を緩めて椎間板の負担を軽減させたり、血流をよくして治す力を高めることで症状の緩和に繋がります。
多くの場合、手術を勧められたり、薬で様子をみることが多いですが、鍼灸治療でも1ヶ月から遅くても2,3ヶ月で回復に向かいます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
恐らく、ネットで調べても胸椎椎間板ヘルニアについて詳しく記載してあるところは少ないかもしれません。
しかし、対処法としては腰椎ヘルニアや頚椎ヘルニアと大きくは異なりませんので、「椎間板ヘルニア」という大きな括りで捉えていただければ良いと思います。
稀な疾患ではありますが、診断をされて何番の椎間板に異常があるのか分かっているのであれば、あとは症状を改善させるだけです。
手術をしなくても、あなたの症状も良くなりますのでご安心下さい。
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