こんにちは。
昨日お越しになった患者様が五十肩でお悩みだったので本日は五十肩、四十肩について書いていきます。
茅ヶ崎で五十肩・四十肩にお悩みなら
https://rashindo-mr.jp/shinkyu/gozyuukata/
五十肩
五十肩、よく耳にしますよね?最近では40代の方にも多いので四十肩とも言いますね。
五十肩の正式名称は「肩関節周囲炎」です。
40代~60代に好発し、女性の方が発症しやすいです。
主に片側に発症し、中には片側が治ってくると反対側に五十肩が発症するパターンもあるようです。
この疾患は肩関節などに器質的な異常がないのにも関わらず炎症を起こし、痛みや可動域の低下などの症状をきたす疾患です。
よって症状症候群のひとつと言えるのではないでしょうか。
原因は未だにはっきりとはしないようで、肩関節周囲の退行変性(老化による変異)だったり血管の問題だったりと諸説あるみたいです。
五十肩の症状
主な症状は肩の痛みと可動域制限です。
また発症から治癒までのステージがあります。
急性期(炎症期)
肩関節に炎症が起きている状態であり、非常に痛みが強い時期です。安静にしても痛みがあります。
痛みが強い為、肩を動かすことができません。
炎症がある為、寝ていても痛みで目が覚めるくらいです。
期間は1~2週間くらい。
慢性期(拘縮期)
痛みはある程度回復します。しかし、可動域だんだんと低下し、「腕が上がらない」「髪が洗えない」「下着・ベルトの着脱ができない」
など日常生活に支障がでます。
可動域が低下するのも動かすと痛みがでることが多いようです。
期間は6か月前後
回復期
痛みはほとんどありませんが、可動域の制限があります。
日常生活にはだんだんと支障が出なくなっていき、回復に向かいます。
ちなみに五十肩は放っておいても完治すると言われています。しかし、治療を行った方が圧倒的に早く完治します。
何もしなければ大体の人が発症から完治まで平均的に1年~2年くらいかかりますが、長い方だと5年以上かかった方もいるようです。
五十肩・四十肩の治療方法
整形外科等では急性期に関しては湿布、痛み止めを処方されるようです。
また重篤な場合はステロイド注射などをするようです。
私個人の意見としては急性期の場合は1度整形外科に受診した方が良いと思います。
なぜならばあなたが五十肩と思っていても違う疾患かもしれないのです。
似たような急性期症状がでるのは腱板断裂や石灰沈着性腱板炎などいろいろな疾患がある為、まずは器質的な問題がないのか?検査する必要があると思います。
五十肩と診断されたら鍼灸の出番です。
まず急性期でも鍼灸施術は問題ありません。
しかし、痛みの強い局所への施術は行いません。炎症が強くなる可能性があるからです。
では何をするのか?
東洋医学では遠隔施術が可能です。局所ではない部位のツボに反応が出るのです。
そこを的確に施術を行うことで痛みの完全な緩和はないものの、軽減することができ、急性期を早く脱することができます。
次は慢性期です。上で記したように動かさなければ痛みはなく、可動域が低下している状態です。
炎症反応は収まっている為、局所への施術を開始します。
それによって肩関節内部の血流量を向上させ、拘縮を緩和させていきます。
また、肩甲上腕リズム(肩甲骨と肩関節が1:2の割合で可動する正しい動き)の乱れが生じることが多い為、肩甲骨の動きを出していきます。
これもしっかり行うことで回復期への移行を早めます。
回復期に入れば運動していくことが大切です。
しかし、多くの方が肩の正しい動かし方を忘れてしまっていることが多いです。
そこで使うのがPNF(固有受容性神経筋促通法)という手技です。
これを行うことで正しい動きをもう一度身体に覚えさせます。
まとめ
ここで大切なのは五十肩の場合1回の施術では絶対に良くならないということです。
また、急性期から一気に回復期まで行くことはなく、ステージは必ず通っていきます。
鍼灸で良くしていくなら10回以上の施術が必要であると経験上申し上げます。
最低でも3か月程度の時間がかかり、半年以上かかった方も多いです。
しかし、鍼灸を受けた方が治りの速度は圧倒的に早いと思います。
何を選択するかはあなた次第ですが、「薬を使いたくないけど早く治したい。」という方は鍼灸をぜひ受けてみてはいかがでしょうか。
この記事へのコメントはありません。