あなたは「子宮内膜の厚さ」が不妊症の原因の一つとなっているのを知っていますか?
女性の生理周期に合わせて増えたり減ったりしているものでもありますが、薄いと妊娠しづらくなってしまうといわれています。
子宮内膜は通常どのぐらいの厚さなの?
子宮内膜は排卵目の期間になると0.5mm程度増殖して、排卵が終わると0.1mm程度厚くなるようにできています。これは妊娠する為に必要な着床の受精卵を迎える準備でもあり赤ちゃんにとって居心地がいい場所でもあります。一般的な子宮内膜の平均的厚さの理想は8mm~10mmで、これよりも少ない子宮内膜を一般的には薄いとしています。
子宮内膜の厚さが妊娠と大きく関係していると発表したのはアメリカのShady Grove Fertility Reproductive Science Center Georgetown Universityの産婦人科研究チームになり、数百人にも及ぶ実験の結果、子宮内膜が厚い女性の方が妊娠する確率が高いことがわかったといいます。もちろん子宮内膜以外にも不妊の原因となることはありますし、男性の精子の質がいいと子宮内膜が多少薄くても妊娠するというのもわかっています。
子宮内膜が薄くなる原因とは?
ではそもそも子宮内膜にはどうして「薄い」「厚い」が存在するのでしょうか。
もともとの遺伝性の場合もありますが、子宮内膜の厚さは主に「ホルモンバランスの乱れ」「血流の悪化」「加齢」などの生活習慣が関係していると考えられています。乱れた生活習慣により老化の原因となる活性酸素が過剰に増えてしまい、抗酸化力を衰えさせてしまうのです。
子宮内膜が薄めと診断されている場合、日頃の食生活で緑黄色野菜を積極的に摂取してビタミンを体に補充するように心掛けましょう。ビタミンCやビタミンE、ビタミンBには体の活性酸素を減らし美容にも健康にも嬉しい効果を発揮することがわかっています。ホルモンバランスの乱れに関しても乱れた食生活により、女性の体内にある卵子の育成が正しく行われていない可能性も考えられます。食生活のバランスが取れていると妊娠に重要な基礎代謝をあげ、冷えの防止にも繋がります。
子宮内膜は妊娠と深い関わりがあります。でも自分で確認することはできませんし不妊症の治療を受けに行ってはじめて医師からの診断で知るのです。女性の体はデリケートな作りでできていて、表面上ではわからない原因が隠れていることもあるのです。最近は女性だけでなく男性が不妊症の原因も同頭数考えられると発表されていましたが、少しでもおかしいなと感じたら自分の体をいたわり大切にするようにしてくださいね。