顕微授精とは?
顕微授精は約20年前に開発された不妊治療の方法です。体外で精子と卵子を受精させる点は体外受精と変わりませんが、顕微授精は顕微鏡を見ながら卵子の中に直接精子を注入する点が体外受精とは異なります。精子の数が少ない・運動率が低い場合や卵子の受精力が弱い場合でも顕微授精ではサポートすることが出来ます。人口授精や体外受精で妊娠に至らなかった方が顕微授精にステップアップしていきます。
顕微授精の流れは「排卵→採卵→精子採取→顕微授精→胚移植」となります。
スケジュールは体外受精とほとんど変わりません。
顕微授精の費用
費用は1回あたり約30万~50万円はかかります。
顕微鏡を使って卵子に精子を直接注入される際に約8万円の費用が掛かるので、体外受精より高額になります。ですが、条件を満たせば国や自治体から援助金を受け取れる場合がありますので治療を受ける前に確認するといいでしょう。
顕微授精の妊娠率
顕微授精での受精率は約70%といわれています。ただ、受精したから妊娠というわけではありません。受精卵が子宮内膜に着床して妊娠が成立します。
顕微授精で妊娠する確率は以下の通りになります。
・20代 約40%
・30~34歳 約35%
・35~40歳 約20%
・40歳以上 数%以下
確率はこのように年を重ねるごとに下がっていきますので決断は早めにした方がいいですね。
体外受精と同様に障害児が生まれてくるリスクは自然妊娠の場合と変わりませんのでご安心ください。不妊に悩んでいる方は治療法の1つとして検討してみてください。