生理は女性の健康状態を映し出す「鏡」のようなものです。 当院で婦人科系のご相談いただいている方の多くが、不妊治療や妊活の一環としてご利用いただいている状況となっておりますが、生理痛が重い・生理周期が乱れているなどのお悩みを抱えたからのご相談もいただきます。 こちらのページでは、生理関連の症状や要因、実際にどのような悩みを抱えている方が当院をご利用されているのか、ご紹介していきたいと思います。
~体質改善のポイント~
①PMS
PMSは生理前の3~10日に引き起こす様々な症状を言います。症状は大きく分けると「身体的症状」「精神的症状」の2つに分類されます。
PMSを引き起こす原因として女性ホルモンのプロゲステロンが排卵後に急激に増加することで起こります。
主な症状はコチラになります。
便秘、肩こり、吐き気、頭痛 など
無力感、情緒不安定 など
PMSの特徴としては複数の症状が混在して起こりやすいことと、生理が始まると一気に症状が消えるということです。 ホルモンバランスを乱しやすいストレスや不摂生はPMSを引き起こす原因となります。 20~30代の比較的若い年齢層に多く生殖機能が活発な時期に起こりやすいと言われています。
20代女性 鶴見区獅子ヶ谷在住
PMSによる頭痛と吐き気が改善された
社会人になってから生理前になると、目の奥が痛くなるような頭痛に伴い吐き気も出るようになりました。 薬を飲めば多少良くなりますが、月によっては実際に吐いてしまうこともありました。 20代になって急に体質が変わり、今後の病気のリスクや赤ちゃんを授かれるのかも心配になって体質の改善をしたいと思いました。 先生にお腹や背中を触ってもらうと凄く固くなっておりましたが、施術を重ねるごとに柔らかくなるのを実感できました。 今では薬いらずで「あれ!?生理前の症状が全然なかったのに生理がきちゃった」とびっくりする月もありました。
30代女性 横浜市在住
鍼灸をしてから感情の浮き沈みが減った
20代の頃からでしたが、生理1週間前くらいになると少しのことでイライラして、時には誰かに当たってしまい、その後にすごい落ち込んでしまうことが頻繁にありました。 相手のちょっとした言動や冗談にも過敏に反応してしまうので、生理前は本当にストレスも溜まり自己嫌悪しておりました。 こちらには元々、妊活の一環で不妊鍼灸を目的に通っておりましたが、気付けば生理前のイライラや落ち込みも少なくなっていました。 気持ちの浮き沈みが減っただけでも、日常生活が過ごしやすくなったように感じます。
②生理痛
生理痛は生理前・生理前半・生理後半の3つの時期に分類されます。 症状は主に「腹痛」「腰痛」の2つに分けられますが、痛みの種類や重さなどは個人差があります。 その他にも、時期によって異なる症状が出ることもあります。
ズキズキと刺すような痛み、ズーンと重だるい痛み 、腰の方から来る鈍痛
30代女性 横浜市在住
仕事を早退するほどの生理痛が改善
生理の初日から2日目、長い時には3日目まで強い腹痛に見舞われることがあり、年に数回は薬を服用しても我慢できずに仕事を早退することもありました。 生理は毎月のことなので、少しでも改善させたいという想いから鍼灸と漢方、自身でもヨガなどを始め体質改善を目指しました。 最初の2ヶ月くらいは薬も手放せないくらいに辛かったですが、徐々に服用する回数も減ってきて、痛みはあるけど服用しなくても良くなりました。 治療開始から半年ほど経っており、完全に痛みは消えてはいませんが、仕事に支障は出なくなり以前よりも快適に過ごせています。 症状の更なる改善を目指して今後も頑張っていきたいと思います。
③経血の状態
経血でのポイントは「血の色」「塊」「出血量」になります。 経血の状態を把握することで体質が分かり、不妊症や生理の悩みを改善させるヒントになります。 代表的な経血の状態をご紹介するので参考にしてみてください。30代女性 鶴見区鶴見中央在住
生理の血の状態が大きく変わりました
不妊治療として利用し、その際に生理の状態を改めて確認したところ「血は黒っぽい」「ドロドロとした塊が出る」ことを指摘されましたが、他の人と比べたことがなかったので自分の中では普通だと思っていました。 治療を続けていくと黒だった血が鮮血に変わり、それに伴い塊の量が減り生理痛も軽減しました。 「これが普通の生理なんだな!」ということを知ることができて良かったです。
④生理不順
生理の周期はだいたい25日~36日の間に収まっていれば正常と言われています。生理不順の症状は人それぞれで中には6カ月生理が来ない人もいますし1ヶ月の内に何回も生理が起きてしまう人もいます。
これは排卵が起こっていない状態で出血する期間が1週間~2週間も続くというのも特徴になります。
これはスムーズに排卵が起きていないことが多く遅延排卵や無排卵性出血などが起こります。
これはホルモンの関係が強く、自律神経の乱れやピルの過度な使用などが原因になります。 この状態になると危険なのですぐに病院に受診することをおすすめします。
ホルモンの異常によってこのような症状が起こりますので病院に行って検査すると安心かと思います。
20代女性 鶴見区鶴見在住
生理周期の誤差が少なくなりタイミング法が取りやすくなりました。
体外受精などには頼りたくないという想いがあり、タイミング法を1年半ほど続けましたが妊娠することができませんでした。 生理周期が29~38日と周期にばらつきがあり、タイミングを合わせることが難しかったことも要因の1つかなと思います。 2、3日のばらつきならば誤差の範囲ではありますが、1週間以上の差があるので体質改善を目的に鍼灸を利用しました。 前よりも症状が良くなって、仕事が忙しい月や大きなストレスなどがあった時でも5日以内の誤差に収まり、通常は2日前後と安定したのでタイミング法も取りやすくなりました。
⑤基礎体温
基礎体温では主に「体温」「高温期・低温期が分かれているのか?」ということを見ていきます。 基礎体温を測ることは自分の体調を簡単に把握できる手軽な方法ですので、妊娠を希望する方や婦人科疾患を改善させたい人にとって有効です。生理周期と基礎体温には深い関係があり低温期や高温期のしくみを知っておくといいでしょう。
基礎体温を見るうえで多い症状をいくつか紹介したいと思います。
40代女性 横浜在住
35度台の基礎体温が36度台になりました
体外受精を3回おこない、そのうち2回は妊娠することができたのですが、いずれも10週以内に流産をしてしまいました。 卵の質も悪くないのにも関わらず、2回も流産しているので他のアプローチをしていきたい!という想いでこちらの鍼灸院を利用致しました。 体温が35度台ですと冷え体質ということで、赤ちゃんにとっては良くない環境となるため温活をメインでおこない、鍼灸に加えて食事や運動の見直しもして習慣を変えてから体温が36度台になりました。 体調も以前よりも良くなって、身体のだるさとかもなくなりました。
⑥排卵痛
排卵をするタイミングで下腹部に痛みが出るのが特徴です。排卵痛は卵が卵巣から出る際に膜を破り、卵巣液や血液を一緒に出し腹膜を刺激することで起こる腹痛を言います。 さらに、排卵時には女性ホルモンの分泌がエストロゲンからプロゲステロンに切り替わる時期なので、体調不良を起こしやすくなります。 子宮内の血流が悪い人ほど起こりやすいので、お腹を温めることは重要です。
あなたは、これらの症状に当てはまっているところや、改善させたいと思うところはあったでしょうか?
生理周期に合わせて何かしらの症状が出るということは、そこで何かしらのトラブルが身体に起きているということです。
身体は常に良い状態を近づけようという働きがあるため、鍼灸で身体を整えるアシストをしてあげることで、症状を改善させることができます。
生理になにかしらの不調があるからといって絶対に不妊症となるわけではありませんし、生理痛が重い人でも普通に出産されている方もおります。
だからといって、生理の異常を放っておくと不妊のリスクが高まる可能性もありますので、早めの体質改善をオススメします。
今回は、いくつか関連した事例をご紹介したいと思います。
それでは、なぜ、鍼灸でこれらの症状が良くなるのでしょうか?
生理に関するQ&A
学生の頃から10年以上PMSで悩んでいます。対応できますか?
はい、対応することができます。PMSの症状1つ1つに対応することができますので初回のカウンセリングの際に全てお話しください。
生理のどのタイミングで鍼灸を受けた方がいいなどありますか?
お悩みによって異なりますが、強いて言えば低温期の時に受けると高温期の状態が整いやすいと言われています。また、生理前の症状にお悩みの方は生理前に鍼灸を受けると状態が良くなりやすかったりします。 タイミングは人それぞれ違いますのでスタッフにご相談ください。
Q&Aはコチラをご覧ください。
何となく、鍼灸って妊活に役立ちそうってイメージは出来たけど、
鍼って痛そうだし、お灸は熱そうだし・・・
実際に、電話や初診時にも
頻繁に聞かれる質問ではありますが、ご安心ください。
当院では、患者様の感じ方によって刺激量を調節しており、
鍼は10種類以上に加えて刺さない鍼などもご用意しております。
お灸に関しても徐々に熱を感じ、
「温かい→徐々に熱くなる」のでご安心ください。
鍼灸の手技に関して詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。
鍼灸の手技についてはこちら >>