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鍼灸とは?
鍼(はり)と灸(きゅう)を使って体の様々な痛みやしびれ、病気、美容に作用させることができるものです。
最近では芸能人も鍼灸を受けることが増え、色んな分野から注目されてます。 FacebookやTwitterにも施術中の画像が良く流れていますね!
鍼灸と言えば肩こりや腰痛に効くと思われがちですが、他の効果に美容、不妊症、顔面神経麻痺、胃腸疾患、婦人科疾患など様々な効果が期待できます。
また、海外からも注目されエビデンス(医学的根拠)も常に研究が進められているのです。 スポーツの現場にもよく用いられるようになりました。
そんな無限大の可能性を秘めた鍼灸の説明をしていきたいと思いますので是非最後までご覧ください。
鍼灸について
鍼について
鍼の種類も沢山ありますが、現在多く使われているものをご紹介したいと思います。
ディスポ鍼(セイリン)
このタイプは最も多く使われているものになります。 長さがあるので奥の筋肉や神経に直接アプローチすることが出来ます。
筒の中に入っているものになり切皮・弾入という動作を行い鍼を体の中に入れていきます。
太さは0.1ミリから0.35ミリまであり用途によって使い分けられている。
円皮鍼(パイオネックス)
シールタイプの鍼になります。 シールの先端に小さく細い鍼が付いています。
これをツボや緩めたい筋肉に貼ることで柔軟性が出たり、関節の動きが良くなることが期待できます。
最近ではスポーツ現場でも使われるようになり、世界でもその効果に注目が集まっています。
これも太さがあり使い分けられています。
金鍼
名前の通り金で出来た鍼になります。
上記で紹介したディスポ鍼はステンレス製のものがほとんどです。
金の素材を使う事により気を補うことが簡単にできるようになります。 また、この素材が体にとても馴染みやすく温かさやパワーを鍼から送ることが出来ます。
さらに金鍼はとても柔らかいのも特徴です。
パルス
パルスは針に電気を流し、筋肉を動かしたり神経に刺激を加える方法です。 意図的に筋肉を動かし筋肉を柔らかくすることや神経に刺激を流すことで興奮を抑えることなどが目的として使われます。
刺激としては強い分類になるため、針を初めて受ける方や刺激に弱い方は避けたほうがいいですが即効性に期待できる手技です。 最近では顔にこのパルスを行い、筋肉を動かすことで美容効果が高まるため美容鍼灸で行われることが多くなっています。
パルスを上手く活用することでなかなか治らなかった頑固な症状も改善が期待できると思います。
お灸について
透熱灸
透熱灸とは艾(もぐさ)というヨモギの葉から作ったものを米粒大に捻って皮膚にのせ燃やすという昔からある伝統的な方法になります。
熱さを和らげるためにシールが使われることがありますが、基本的に熱さを感じなければ効果は得られません。 目安としては1ヶ所につき5~7個おこないます。
また、火が完全に燃えきる前に消す方法もあり温度を調節する事も可能です。
この透熱灸を行うとジーンとした感じがあります。 これがお灸の響というものになり、これが感じられることが多ければ効果も出やすくなります。
間接灸
間接灸はお灸の効果を簡易的に得られるものになります。
最近ではネットや通販などでも売っていることが多いですが、初心者でも簡単に使えるという所が最大の利点です。 種類によって温度を調節できることや煙が出ないものもあり、お灸をお家でできるとあって人気があります。
筒の中に艾(もぐさ)が入っているのものが多いです。 所要時間も3~4分くらいととても使いやすいですね。
これは透熱灸より効果は下がりますが、セルフケアとして考えればオススメです。
棒灸
棒灸とは艾(もぐさ)を棒状に固めたものです。
冷えている所やツボに近づけることで熱を体に送ることができます。
時間が少しかかるのが難点ですが、こちらもセルフケアとしては優れています。
灸頭鍼
灸頭鍼とは鍼の上にお灸をのせて燃やす方法です。 お灸の熱も得られますが、鍼も温まって熱を体の中に送ることができます。
これは鍼とお灸の2つの効果を同時に得られるものになります。
慢性腰痛や冷えを強く感じるところに行うととても効果的です。
隔物灸
隔物灸(かくぶつきゅう)はスライスした生姜やニンニクを挟んでお灸を行う方法になります。
生姜などは温熱効果がありお灸の効果以上に体を温めることができます。
生姜・ニンニク以外にも、みそ灸・しお灸・びわの葉灸などがあります。
鍼って痛いの?
鍼灸を受ける前に1番に思うことは「痛そう・・」「恐いなぁ・・」などだと思います。
大抵の方はマチ針や注射の針などを想像すると思います。 しかし、鍼灸で使う鍼はそれらに比べてとても細いものなんです。
太さでいうと0.1ミリ~0.2ミリ程度。 髪の毛と同じくらいの太さなんです。
通常、鍼を行う際は鍼管といって筒状のものを使って刺していきます。 これは痛みを緩和させるため大昔に日本人が考えた手法になります。
元々、日本人は痛みに弱い人種なのでこういった対策が取られているのです。
受けたほとんどの人が「痛くなかった」「少しチクッとした程度」と答えます。 鍼は全く痛くないのです。
他にも刺さない鍼やシールタイプの鍼もあるので安心して受けることができます。
鍼の種類には0.1ミリ~2.5ミリ程度まで様々あるのでその方に合った鍼を使うことが可能なのです。
お灸って熱いの?
あなたはお灸と聞いてどんなイメージを持っていますか?
「熱そう」「気持ちよさそう」「よくわからないけど体に良さそう」 などかと思います。
お灸は鍼と違って昔から家庭で用いられていたものになりますので、 受け入られる部分が大きいかと思います。
今では熱さを少しでも軽減するように工夫されています。 これで1人でも多くの人にお灸の効果を実感してほしいものですね。
しかし、お灸は熱さを感じなければ効果がありません。 熱さを感じられれば感じられるほど効果としては高くなり、 治る・体質が変わる時間は短くなるのも事実です。
方法は鍼灸院によって違うと思いますが、 昔よりとてもお灸を受けやすい環境になったと言えるでしょう。
感じ方も種類によって異なりますが、 クセになる人も多く冷えを感じている方には本当にオススメですね。
これも鍼と同じで受けてみればイメージするよりも苦痛ではないと思いますよ。
鍼灸の効果
筋肉を柔らかくできる!
鍼灸を行うことで脳に指令が送られます。 その指令とは、 「刺した部分に血液を送りなさ~い」 「刺した部分に酸素を送りなさ~い」 というものです。
筋肉は血液や酸素が少なくなると 硬くなる性質があるので、 この指令があれば筋肉は柔らかくなれるのです。
鍼灸とマッサージの違いは 奥の筋肉に直接アプローチすることができる所や 上記の反射を確実に起せる所です。
基本的にはマッサージは慰安を目的としたもので 筋肉をほぐすものとされています。
それに比べて鍼灸は確実に筋肉を柔らかくすることができるのです。
内臓に栄養を送ることができる
次は鍼灸が内臓疾患や内臓の不調にどのような効果を持っているかお話しします。
基本的には内臓の筋肉と同様に血液が多く流れており、 それによって上手く機能しています。
更に東洋医学の考えでは「気」の流れというものが存在します。 この「気」は目には見えないものですが、 これがしっかりと流れていないと血液もしっかり流れません。
ですので、「気」=「血」という形があり これが両方補っている状態がベストになります。
鍼灸を行うことで内臓にこの気血を補うことができ、 本来持っている人間の自然治癒能力を高めることができるのです。
効果が期待できる項目として 婦人科、消化器、循環器、呼吸器、泌尿器などがあります。
しびれ・神経痛にも効果があります
鍼灸を行うことで神経に直接、効果を出すことができます。
痛みやしびれが出ている場合には神経の「炎症」が起きている状態になります。 この炎症があることで厄介な症状を引き起こしてしまうのですが、 鍼灸はこの炎症を抑えることや、逆に神経を活性化させることもできます。
ではなぜ炎症を抑えることができるのか?
それは2つあり、 まず1つ目は神経に流れる血液を増やすことで痛みの物質などを流すことができます。 2つ目は周りの筋肉が緩むことで神経に対する圧迫が緩和され炎症が抑えられます。
鍼灸は以上の理由でこの神経痛やしびれに効果があります。
また、萎縮した筋肉を活性化させ筋力増強にも効果が期待できます。 これもまた筋肉に血液を送ることで元の状態に戻すことが可能なのです。
鍼灸はヘルニアや坐骨神経痛などの神経症状に効果があることは有名です。
お困りの方は是非お試しください!
血流が増して体がホカホカに!
鍼灸を行うことで血流を促進させる作用があります。
これは軸索反射(じくさくはんしゃ)と言われるものが作用し、血流が増加します。 軸索反射とは体の脊髄や脳に指令を送る反射で、脳からの指令で勝手に血管は拡張します。
鍼やお灸をすることで痛みやコリが改善するのは、この軸索反射が起こり血流が改善していることの効果も含まれています。 血液の中にある痛みの物質や疲労物質の排出が促進され、栄養や酸素が行きわたることだと考えられています。
更に鍼灸はツボが存在するので痛い所から離れた場所からも血流を促進させることが出来ます。 東洋医学的に考えたものになりますが、ツボとツボをつなぐ線があり、それが遠く離れた場所への血流改善を可能にしているのです。
多くの女性が悩む冷えにも鍼灸は効果的ですよ♪
自律神経にとっても効果的!
まず、自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあります。 自律神経は内臓、呼吸、体温、睡眠などを勝手にコントロールしてくれます。
交感神経は心拍数や血圧を高めたり、精神を活発にする作用があります。 副交感神経は血行を良くしたり、リラックス状態を作る神経になります。
鍼灸をおこなうことにより、セロトニン(幸せホルモン)という物質が出てきて、副交感神経を活発にしてくれるのでリラックス効果も期待できます。
特に現代では仕事や家事に追われ1日中気を張っている方が多く、交感神経が優位になっている時間が長くなることで自律神経のバランスを崩しやすいので、鍼灸をおこなうことは現代の生活リズムを整える意味でも効果的と言えます。
この2つがうまくバランスをとって人間の体は働いています。
ですが、肉体的・精神的ストレスが強くなってしまうとこのバランスが乱れてしまいます。
またホルモンとの関係も深く、月経や不妊、更年期障害などの女性疾患を誘発する原因になっていしまうことがあります。
では、なぜ鍼灸を行うと自律神経に効果があるのか?
それは「気」と「血」が整うことで改善しやすくなるのです。
血は血液と考えて頂ければ結構です。 気は前項にも説明しましたが、血と一緒に流れるものでこれが不足すると血流も悪くなってしまいます。
神経がうまく作用するのも血液があってこそなので自律神経は整いやすくなります。
鍼灸師には出来ないこと
鍼灸の効果には筋肉をほぐすことや痛みをとること、痺れをなくすことなどがありますが、医師にしかできないことももちろんあります。
それは診断です。 鍼灸の分野では診断を元に症状を改善させることが出来ますが、症状を元に診断が出来ないのです。
例えば、ヘルニアや骨に異常がある場合には画像を見てみないと分からないということです。 その際には医師の診断が必ず必要になります。
ですので、神経や骨に異常がある場合には一度、病院の診断を受ける必要があると思います。 そこからどういった治療を受けるのは患者様の自由ですが、必要と考えた場合はこちらを勧めています。
羅針堂鍼灸整体院
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